住宅ローンの種類
住宅ローンには,銀行で組むものの他に,公的な住宅ローンなどもあります.
多くの方は通常の銀行のローン(民間住宅ローン)を一番目にすると思いますが,その他のローンもありますので, それぞれの特徴を説明します.
民間住宅ローン(銀行のローン)
銀行などが取り扱っているローンです.
公的住宅ローンに比べると,多くの借入が可能です.
銀行系
- 銀行,信用金庫,信用組合,労働金庫などで行っている住宅ローンです.
- 多くの人がこのタイプのローンを組んでいるかと思います.
- 借入可能額が高い傾向にあり,最近は金利のキャンペーンなどが盛んで,低い金利での借入が可能のようです.
- 借入には審査があり,信用情報,職業,その他の債務などを総合して判断がされます.判断は銀行により異なります.
- 団体信用生命保険への加入が通常必須となりますので,保険に入れない場合は,借入ができません.
- 金利タイプが色々あり,全期間固定,一定期間固定(固定期間選択型)のものや,変動金利のものがあります. 変動金利の場合,通常は6ヶ月毎の金利見直し,返済額は5年毎に見直しで,返済額が増える場合は125%が上限です.
- 通常は35年までのローンですが,中には50年ローンや,親子ローンなどの商品がある銀行もあります.
- 頭金0円で借入が可能であったり,諸費用分までをローンで組むことが可能です.(ただし審査は厳しくなります)
フラット35
- 金利が固定(フラット)という特徴の住宅ローンです.長期固定の割には,金利は銀行に比べると低い傾向にあるようです.
- 住宅金融支援機構が行っているものですが,申込などは銀行にて行います.銀行を経由して,住宅金融支援機構のローンを利用する形になります.
- 住宅に対しての条件があります.
- 借入は物件価格の9割までです.ですので1割分の頭金が必要です. (ただし,現在頭金0円をOKとする制度改正案が出ているようです. この改正がされれば,頭金不要でも申込可能になります.)
JA
- JAの組合員向けのローンですが,組合費を納めれば一般の方も利用できる場合があります.
ノンバンク系
- 銀行系以外での住宅ローンです.
- 一般的に,審査が緩い代わりに,金利は銀行系のローンより一般的に高めのようです.
公的住宅ローン(財形住宅融資など)
公的機関によるローンです.
財形住宅融資
- 一般財形貯蓄,財形年金貯蓄,財形住宅貯蓄を利用している方が利用できる住宅ローンです.
- 融資額は財形貯蓄残高の10倍の額まで,かつ4000万が最高となります.ただし,住宅の購入費用の8割が上限になります.
- フラット35と併用可能です.フラット35と併用する場合は,必要金額100%の借入が可能です.
- 5年ごとに金利を見直します.この金利に上限・下限はありません.ただし,返済額は最大1.5倍を上限とします.
本サイトの住宅ローンシミュレーションでは,返済額見直しを60ヶ月後と150%上限とすれば,シミュレーション可能です. - 勤務先などにより申し込み窓口が異なります. 財形融資のご案内の申込窓口をご確認ください.
自治体融資
- 都道府県や市区町村が窓口となる融資です.詳しくは地方自治体に確認する必要があります.
- 返済期間が短め,借入可能額が低めのようですので,マイホーム購入時には利用しにくいかもしれません.
その他ローン(会社でのローンなど)
社内融資・公務員共済
- 勤務先の会社に融資制度がある場合や,公務員が利用できる融資です.
- 社内融資の場合は,退職時に一括返済が必要になる場合があったりしますし,最近の状況では公務員共済も民間住宅ローンより金利が高めのようです.
そのため,あまり利用されることはないようです.