高機能住宅ローンシミュレーション

高機能住宅ローンシミュレーション

このシミュレータでは,以下のようなシミュレーションが可能です.

使い方

シミュレーション設定を入力し,シミュレーション実行のボタンを押すと,シミュレーション結果に結果が表示されます.

  1. ローン設定の項目でローンの金額・年数を入力します.
  2. 金利設定・返済額見直し設定・自動繰上返済設定・繰上返済設定などを必要に応じて入力します.
  3. 入力した設定情報を確認し、シミュレーション実行の項目にあるボタンをクリック.

シミュレーション設定

ローン設定

ローンの設定を行います.最低1個は必要です.

複数のローンを同時シミュレーションし,合計で毎月いくらかかるか計算することが可能です. ミックスプランなど,複数の金利を同時に使う場合や,ペアローンを利用する場合に,複数のローンを追加してシミュレーションすると,毎月の合計額がわかります.


ボーナス払いを行う場合,ボーナス払いと月払いに分割して2つのローンを設定する必要があります.

総額3000万,うちボーナス払い500万の場合は,ローン1に2500万,ローン2に500万とし,ローン2のボーナス払いにチェックを入れてください.

また,初回のボーナス払いが,何ヶ月後になるのか設定してください.

上記の条件で設定を行うと,以下のようになります.


ローン番号金額年数返済方法ボーナス払い
1 計算機を開く万円 月後から
2 計算機を開く万円 月後から

ローン開始年月設定では,ローンの開始年月を設定します.

家族設定を行い,年齢表示を行う場合は,年月を入力しておく必要があります.

「ローン開始年月を設定する」にチェックを入れると,シミュレーション結果に,○年○月後に加えて,その時点での年月が表示されます.

住宅ローン控除・住宅ローン減税設定

住宅ローン控除・住宅ローン減税の最大の控除額を計算します.


居住年を設定すると,自動的に計算します.計算された控除額を上限として,所得税が減税されます. 年度によっては,所得税に加えて住民税からも一部控除を受けられます. このシミュレータでは,所得税・住民税を考慮した控除額までは計算できませんので, 所得税・住民税の金額を源泉徴収票等で確認の上で実際の控除額をご判断ください.


金利設定

住宅ローン計算に利用する金利を,ローン毎に設定します.


基準金利には,ローン開始時の金利を設定します.

利上げシミュには,金利上昇があった場合の支払額の変動シミュレーションを行う際の,金利上昇幅を設定します.

それぞれの月で,利上げシミュに記入した分の金利上昇があった場合に,月々の支払額がどのくらい変わるかを利上時返済額としてシミュレーション結果に表示します.


利上げシミュは,各月の時点で金利上昇があった場合に,その月の支払いがどのくらい上昇するかをシミュレーションするものです.(元本が減少するにつれて,リスクがどのように減少するかを確認できます.)

実際に金利が変動した場合は,それ以降の支払いが大きく変わってきますので,実際に上がった場合のその後の支払額をシミュレーションする場合は,「金利設定追加」をクリックして,変化させたい年月と変動幅を入力してください.金利を変化させることができます.


住宅ローンの金融プラン別に考えると,変動金利の場合は,通常6ヶ月単位の変動となります.

シミュレーション設定では,設定した月に即座に反映されますので,実際の住宅ローンのシミュレーションを行う場合は,6ヶ月単位で変動させて下さい.

実際の銀行では,金利が確定する月と,その金利が適用される月に1〜2ヶ月のズレがあることがありますが,そのようなシミュレーションには対応していません.


固定期間選択型の場合は,固定期間後に変動させてください.


民間住宅ローン(通常の銀行)の変動金利の場合,金利の変更は6ヶ月毎になります. 6ヶ月単位で金利を変動させてください. ただし,通常は金利の見直しは4月と10月になりますので,ローン開始から6ヶ月ごととは限りません. 正確にシミュレーションする場合はその点も考慮に入れてください.


財形住宅融資の5年毎固定型金利の場合は,金利の変更は60ヶ月毎(5年毎)になります. 5年毎に金利を変動させてください.


返済額見直し設定

変動金利などでは,返済額を一定期間固定したり,一定以上の返済額上昇が無いように変更幅に上限が決められている場合があります.


返済額見直し設定で,見直しの間隔と,その際の上限を設定することができます. 設定をしなければ,毎月見直されます.


返済額見直し設定を行うと,返済額の上限を超えて利息の支払いが生じた場合に,未払い利息が発生します. 未払い利息の処理方法は銀行によって大きく異なる可能性がありますので,ご注意ください. 本シミュレータでは,毎月の返済額から未払い利息への返済を最優先に行うようにしております.


民間住宅ローン(通常の銀行ローン)の変動金利の場合は,0年0月後から,60ヶ月(5年間)間隔,125%上限に変更してください.


財形住宅融資の5年毎固定型金利の場合は,0年0月後から,60ヶ月(5年間)間隔,150%上限に変更してください.


家族設定

家族の生年月を設定しておくと,償還表にその時点での年齢を表示します.

この機能を利用するためには,ローン設定で,ローン開始年月を記入しておく必要があります.(ローン開始年月を設定する,にチェックはしなくてもかまいません)

表記には個人情報を設定しないようにお願いします.

子供の場合は,小学・中学・高校・大学の表示を行います.(大学は4年と仮定)

なお,4月1日生まれの場合,3月生まれの方と同様の学年となりますので,設定を3月生まれとしてご利用ください.


返済額見直し設定

返済額の見直しをどのように行うかを設定します.何も設定しなければ,毎月見直しを行います.

「返済が組み直し設定追加」をクリックすると,返済額の見直しタイミングを設定できます.年月と,間隔,回数とともに,変動上限を設定してください.


例えば,変動上限を125%とすると,金利見直し時に,以前の支払額の125%を上限としてシミュレーションします.

住宅ローンの金融プラン別に考えると,変動金利の場合,通常5年ごとの返済額見直しとなり,その際は125%を上限とすることになります.

これをシミュレーションする場合は,0年0月後から,60ヶ月(5年間)間隔,125%上限,999回見直す,に設定を変更してください.


固定期間選択型の場合は,固定期間終了後は変動になりますので,同様に設定を行ってください.


自動繰上返済設定

住宅ローンに支払う総額を決め,月々のローン支払いで余った金額を,毎月繰り上げ返済していく方法をシミュレーションします.

インターネットからの申し込みで,繰り上げ返済無料の住宅ローンがありますので,こういったサービスを利用している場合,毎月繰り上げ返済を繰り返すことで,元本を早く減らし,総支払い利息を減らすとともに,金利変動リスクを低減させることができます.


「自動繰上返済追加」をクリックすると,自動返済額を設定できます.

年月と,間隔,回数とともに,いくらを住宅ローン支払いにあてるか,繰上返済方法をどうするかを設定できます.


複数指定すると合算されるため,例えば毎月20万,ボーナス時30万を設定する場合,

  • 0年0月後から 1月間隔で 999回 20万円から月額を引いた額を 軽減
  • 0年0月後から 6月間隔で 999回 30万円から月額を引いた額を 軽減

というように設定することができます.

上記の場合,ボーナス月には,20+30=50万円から,その月の住宅ローン支払額を引いた額を,繰り上げ返済します.

ローン別の設定はできず,ローン1から順に自動繰上返済します.

期間短縮の繰上返済は1ヶ月単位で行い,余った金額は,次回の繰上返済時に,繰上返済額に加算しています.実際の銀行では,日割り計算の可能性があり,その場合は銀行より総支払い利息が大きくなることがあります.


繰上返済設定

繰り上げ返済をシミュレーションします.一定間隔で繰り返し返済することをシミュレーションできます.


繰上返済したいローンの「繰上返済追加」をクリックすると,繰上返済額を設定できます.年月と,間隔,回数とともに,繰上返済額,繰上返済方法を設定できます.


期間短縮の繰上返済は1ヶ月単位で行い,余った金額は,次回の繰上返済時に,繰上返済額に加算しています.実際の銀行では,日割り計算の可能性があり,その場合は銀行より総支払い利息が大きくなることがあります.


繰上返済方法は以下の4方法から選べます.
期間短縮の返済は,端数の計算方法が色々ありますので,ご利用の銀行に応じて選択してください.
概算でシミュレーションしたい場合は,期間短縮(繰越)がわかりやすいと思います.

軽減
返済額軽減型で計算を行います.返済期間を変えず,翌月以降の返済額を軽減します.
期間短縮(繰越)
繰上返済した分,返済期間を短縮します.端数の金額に関しては次回の繰上返済に繰り越します.
1ヶ月単位/6ヶ月単位でしか繰上返済できない銀行の場合,こちらを選択するとシミュレーション結果が近くなります.
シミュレータ上で実際に繰上返済した額を,銀行で繰上返済として申し込めば,同じ結果となります.
期間短縮(軽減)
繰上返済した分,返済期間を短縮します.端数の期間が出た場合,端数を切り捨てて期間を短縮します.
端数分の金額を返済額軽減型で繰り上げるのと同様で,返済額が下がることがあります.
期間短縮(切上)
繰上返済した分,返済期間を短縮します.端数の期間が出た場合,端数を切り上げて期間を短縮します.
このため,返済額が上がることがあります.

ご利用を予定している銀行の期間短縮型の繰上返済がどのタイプかは, パンフレット等を読んで確認してください.
1ヶ月単位/6ヶ月単位と書かれている場合は,期間短縮(繰越)で近いシミュレーションが可能です. 実際は,申し込みが1ヶ月/6ヶ月単位の金額単位となると思いますので,その分のずれのみが生じます.
その他の場合,期間短縮型で繰り上げた場合の,金額例が掲載されていないか確認してください. その金額をみて,期間短縮した上で,毎月の返済額が減っていれば期間短縮(軽減)タイプ, 毎月の返済額が増えていれば期間短縮(切上)タイプとなります.
よくわからない場合は,期間短縮(繰上)を選択すれば,近い結果がシミュレーションできます. 実際に支払う場合は,端数が出ないように支払い額を調整すれば, シミュレーション結果と大きくずれることはないと思います.


シミュレーション条件保存

シミュレーション条件にメモをつけて,短いURLで参照できるようにすることができます.(メモは未記入でもかまいません)

「保存」ボタンを押すと,URLが表示されます.そのURLをブックマークしたり,他の人に伝えれば,再度同じ条件でのシミュレーションが可能です.


保存した結果は,URLがわかれば誰でも参照できますので,メモ欄に重要な情報を記入しないでください.

また,シミュレーションの計算処理が今後変更され,同じ条件でも結果が変わる可能性があります.

あらかじめ了承の上,この機能を利用してください.


シミュレーション実行

入力したシミュレーション設定に基づいて,シミュレーションを実行します.

結果は、次のシミュレーション結果に表示されます。

シミュレーション結果

概要

ローン別の元金・利息や,最大の月額支払額,支払期間とともに,金利・支払額・元金残高のグラフが表示されます.

支払額・元金残高のグラフでは,「←」とついているものが左側の目盛り,「→」とついているものが右側の目盛りを基準としています.

年間支払額

年間での支払額の一覧と,グラフが表示されます.

グラフでは,「←」とついているものが左側の目盛り,「→」とついているものが右側の目盛りを基準としています.

負担率の計算などに利用してください.

償還表

毎月の支払いの詳細を表示します.

「利上時返済額」は「利上げシミュ」で設定しただけ金利が上昇した場合に,その時点で支払額がどうなるかを表示するものです.

繰上返済・自動繰上返済・未払い利息の処理が行われた場合は,その内容も表示されます.

銀行との対応

実際の銀行の支払い方法をシミュレーションする際の設定方法について,わかる範囲で案内します.
ここに記載されている情報の誤りに気づいたり,記載されていない銀行の情報をお持ちの方は, 次のメールアドレスまで情報を提供いただけると助かります.
mikage あっとまーく mikage.to

  • 三井住友銀行:定額返済のプランは,自動繰上設定でシミュレーションすることが可能です. 自動繰上設定をした上で,返済が組み直し設定で間隔をローン全期間(420ヶ月など)と指定してください.
  • 住友信託銀行:自動返済で,毎月一定額を入金する場合,自動繰上設定でシミュレーションすることが可能です.
  • みずほ銀行:パンフレットによると,期間短縮型の繰上返済は,「期間短縮(軽減)」タイプのようです.

シミュレーション詳細

本シミュレータでは,以下のような方法でシミュレーションを行っています.

実際の銀行では,細かい部分の計算方法の違いなどにより,結果が異なることがあります.

  • 繰り上げ返済は,その月の通常支払い処理を行ったあと,繰上返済の処理を行います.
  • 利息等はすべて1円単位で計算し,端数は基本的に切り捨てています. ただし,ボーナス払いの場合,毎月の計算で切り捨てると,6ヶ月単位でみたときに利息が小さくなるため, ボーナス払いの月に6ヶ月単位で計算した利息になるように,端数を補正しています.
  • 未払い利息が発生した場合,月々の支払いは未払い利息に優先的に割り当てられます. 月々の返済額は,未払い利息,当月の利息,当月の元金,の順に充当されますが, 本シミュレータでは,当月の利息が未払い利息になる分に関しては,未払い利息の発生を0とし, 未払い利息への支払金額を相殺して表示しています.
  • ボーナス払い時に金利変動や繰上返済があった場合は,次回のボーナス払い日より金額を見直しますが, 途中で変動した分に関しての補正までは考慮しません. そのため,支払い額が一定にならないことがあります.
  • ボーナス払いがローン開始の5ヶ月後(6ヶ月目)ではない場合は,初回の支払い時は利息の支払い額を減らした上で, 毎回の支払い額が一定になるように調整します. 銀行によっては,初回の支払い額を減らして対応することもあるようです. また,フラット35など,ローンによっては常に6ヶ月目からの場合と同額の支払い額になる場合もあるようです.
  • ボーナス時の繰上返済では,まず未払い利息を支払った上で,元金に充当します. 期間短縮型で繰上返済する際に,元金に充当する額が0の場合は,期間短縮されません.

注意事項

  • 設定を保存すると,短いURLで設定を参照できるようになります.URLがわかれば誰でも参照できるため,メモ欄に重要な情報を記載しないでください.
  • 実際の銀行では,金利の基準日と,その金利が返済に反映される日に1〜2ヶ月ほどのズレがある場合があります.シミュレーションでは金利の変動と返済額の見直しは同時となります.
  • 時期をずらして開始するローンの合算シミュレーションには対応していません.
  • ボーナス払いの金額は,金利が変動した場合,繰上返済をした場合に,次回の支払い額がその後の支払い額と同額になりません. 実際の銀行での計算額と差異が大きくなる可能性があります.概算としてご利用ください.
  • ボーナス払いと毎月の支払いを6ヶ月分セットで期間短縮型で繰上返済することはできません. 2つの繰上返済を同じ期間になるように,金額を調整して設定してください.
  • 通常,同一の契約で複数のローンに分割されている場合(月払いとボーナス払いや,1契約でのミックスプランなど)は, 繰上返済する場合に,いずれかのローンに未払い利息があれば,それに優先的に充当されます. 本シミュレータでは,分割したローンをまたがって未払い利息に充当することはないため, 未払い利息が発生している状況で,その他のローンに繰上返済を行った場合,実際の結果と大きく異なることがあります.